○助次郎

◆おいしさのひみつ


(1) 特殊炊飯製法
おかきはもち米で、せんべいはうるち米で作ります。また米や麦の主成分はデンプンで、生状態をβ(ベータ)デンプン、加熱された可食状態をα(アルファ)デンプンと呼びます。α化しやすいもち米で作られるおかきは、原料米を丸粒のままセイロウ等で蒸し加工するのが一般的です。反対にα化しにくいうるち米で作られるせんべいは、原料米を一旦つぶして粉状にしてから蒸し加工する必要があります。丸粒のまま蒸しても完全にはα化できないからです。

炊飯すれば別です。たっぷりの水で煮る炊飯加工なら、うるち米を完全にα化できるのです。通状のごはんです。ところがそのごはんを、せんべいに加工するのが大変なのです。つぶすと水分が多過ぎて、ネチャネチャベタベタして全く加工不可能なのです。

そこで私播磨屋助次郎は考えました。ごはんをそのままつぶさずに、せんべいにしてしまおうとです。そして完成したのがこの助次郎なのです。ただし世の中にない全く新しい物を創り出すのは大変でした。助次郎の生産設備は秘中の秘で公開していませんが、見られたらきっとびっくりされると思います。ここまでやるかというハイテク技術だからです。だからこそ今だに、似たようなせんべいは出てきても、助次郎と全く同じせんべいは出現しないのです。


(2) 日本一おかき処ならではの離れ技
昔のおこげさんおにぎりがたまらなくおいしかったのは、それが炊きたてだったからです。
どんなに上手においしく炊けたごはんでも、冷めて時間が経てば味は当然落ちてしまいます。そのためにこの助次郎は、炊き上がったごはんを一度も冷ますことなく、巨大な一貫オートメーションラインで、一気に最終製品にまで加工処理してしまいます。日本一ならではの離れ技なのです。


(3) コシヒカリ米100%
原料米を丸粒のまま炊飯加工する本品は、米粉につぶしてから作る従来品に比べて、米の持ち味がストレートに反映されます。だからこそ一番おいしいと言われるコシヒカリ米100%にこだわっているのです。



◆エピソード


ネーミングの苦労話です。

助次郎などと、せんべいの商品名としては何となく変だと思いませんか。それは私播磨屋助次郎のファーストネームなのです。なぜそうなったのか。その理由を説明します。

実は、桃太郎絵の包装紙デザインにこだわったからなのです。新発売した時点での商品名は、桃太郎の「焼おにぎり」でした。ところがしばらくして商標権がらみでクレームが入り、品名変更を余儀なくされたのです。しかし包装紙のデザインは、非常に気に入っていたので変えたくありませんでした。「桃太郎」は当然商標権登録されており、商品名そのものにすることはできません。思い余って苦しまぎれに付けたのが「助次郎」なのです。その後すぐに商標権登録したことは言うまでもありません。



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